井戸とポンプ（？

さて、先日
思いくそ(おげれつ)高い楽器を衝動買いしてしまった
わたくしでございますが、
それからというもの、それはもう当然の流れで
弾いて弾いて弾きまくっておりました一週間でした。

　
それはもうたまんねぇ音がしやがりますよ
（おげれつ）

　
　
月並みな表現ですが、
「自分が数倍も上手くなったような」
と申しますか
もっと直球な表現をさせていただきますと
　
「俺って天才！？」
　
と申しますか、
「こんなエエ音出してる奴はそうそうおらん！」
と ナル入ると申しますか。
それほど天にも昇る心地なのでございますよ。

にわかに田舎パティトゥッチ誕生で指板を駆け巡るわけですよ。

にわかに田舎ウッテン誕生で超光速SLAPをキメまくるわけですよ。

にわかに田舎マーカスがギラヌメ！とNYテイスト炸裂なわけですよ。

　

…しかし

しかしですよ。

そういう舞い上がり状態も一段落してまいりますと、
楽器自体のポテンシャルが高くなったぶん
　
自分の粗が鮮明に
　
感じ取れるわけですよ
　

以前の楽器だとサスがフルバンプして
「もう少し頑張ってくれよ！」と感じたところでも、
今回の新ベースですと
スルリとこなして楽器側は涼しい顔なわけですよ。
ストレートでも吹け切って「モアパワー！」だったところで
『もっと踏んでくれて結構』とか言われてしまうような
感じなわけですよ。

そういう風に感じるようになりますと、
「あぁ、まだまだ未熟だなぁ…」
と、ズシーンと反省モードに入るわけでございます。

「あの上昇フレーズ、案外粒が揃ってないなぁ」
とか
「速いだけでもうひとつドズンとキてないなぁ」
とか
「フレーズの色気がまだまだ足りんかも〜！？」
とか、
それはもうバッチリだった筈の一つ一つのプレイに対して
いちいち粗が気になってしまいだすわけですよ。

この辺り、結構ブルーになってしまうと申しますか
自分の未熟さに改めて愕然としたりもする
ちと辛い時期でございます。
しまいにゃ新しい楽器のせいで、
自分がヘタクソになってしまったような感じさえしてきます。
買ったばかりのあの高揚感は何処へ！？みたいな。

　

…と。
そんな感じで「ハァ〜〜（嘆息）」とか思いつつ
セコセコと修正＆練習しておりますと、
例えば前の楽器を使っても
「こ、こんなイイ感じ、前 出せたか？」
とか
「前よりずっとエエんちゃう？」
とか
そんな感じで弾けるようになっているわけでございます。
いつのまにか。

そうなればしめたもので、
重くてこんな剣よう振れんわ！とさえ思うようになっていた

ドラゴンころし（＝新楽器）も

またいつの間にか ひゅんひゅんと手足のように
しかも買ったばかりの時よりも数段力強く速く正確に
振り回せるようになっているものでございます。

まぁこれで一皮剥けた、というか
一段階上達　な感じなのでございますが、

　
（考えれば何でもそうなのですが）
これが永遠に繰り返されていく　という
ある意味それはそれは苦しい道のりなのでございますよ。